製材所をもつ強み

製材所をもつ強み

  • 原木仕入
  • 天然乾燥
  • 自社製材
原木仕入

職人が厳選した、質の良い原木

 

職人が厳選した、質の良い原木

日本の国土の67%は森林で、その内の4割にあたる約1,000万haが人口林です。
河上工務店で使用する木材は、日本国内でも有数の木材拠点である大分県日田市の木材市場から仕入れています。
木材市場では、九州北部地域の杉・桧をはじめ、欅(ケヤキ)・楠(クス)・松・イチョウなど、国産材の原木が運び込まれ、大きさや形により選別されています。
その原木を職人が厳選し、仕入れを行います。

大切な空間は木で守る

 

大切な空間は木で守る

役に立つ豆知識

 

正倉院や唐招提寺宝蔵は、高床式の校倉造りや板倉造りという伝統工法で、奈良時代に建てられました。

内部には、宝物や経典などが納められ、1300年という時を過ぎても、極めて高い保存状態を維持しています。木材は、温度と湿度を調整する機能が高いため、紙でできた経典が劣化する事もなく、金属製の太刀が錆びることがありません。

無垢の木で造られた空間が居心地がいいのは、木材が高い調湿性能と調温性能を持つためです。

天然乾燥

質の良い木造住宅は、木材の適切な乾燥が肝心

質の良い木造住宅は、木材の適切な乾燥が肝心

質の良い木造住宅は、木材の適切な乾燥が肝心

原木を仕入れると、製材所内の木材置場で、天然乾燥させます。

天然乾燥は、「天乾(てんかん)材」と呼ばれ、平均して約1年程かかります。天然素材なので個体差が大きく、早ければ3カ月で水分が抜けますが、大きな原木の場合は2〜3年もの長い時間を要します。

屋外に置かれた原木は、自然環境の中でゆっくりと乾燥させることにより、木の細胞にゆっくりと呼吸させながら収縮・膨張を繰り返します。それにより、木が本来持つ独特の色つや、香りを引き出す事が出来るのです。
当然のことながら雨にも濡れます。雨水に濡らすと乾燥が進まないように思われがちですが、適度な湿気を加えながら乾燥させた方が程よく乾き、質の良い木材となるのです。

製材加工した木材も天然乾燥を行います。

天然乾燥材は、調湿効果(木の細胞が水分を吸ったり吐いたりする事で、室内の湿度を適度に保つ)や強度的な観点から見た粘り強さ、見た目の美しさ、木の本来の香りと言った数々の優れた特徴を持ち合わせています。

杉板パネル用の木材の場合、製材して天然乾燥させ、さらに人口乾燥を加え、てまひまをかけています。

天然乾燥

含水率

▲ 30年程前に仕入れたケヤキです。
製材した状態で屋内乾燥をし、玄関の上框や床の間板などの材料
として使います。

木材をなぜ乾燥させるの?

役に立つ豆知識

伐採前の樹木には、大量の水分が含まれてます。

山で伐採されて間もない原木の含水率が、150%を超えることも決して珍しいことではありません。 国産の杉などでは含水率200%、つまり木材そのものの重量の2倍もの水分を含んでいることになります。

天然乾燥の木材の場合、含水率20%が理想とされています。 木材よりも水分の方が重い状態で、しっかりと乾燥をさせておかないと割れや歪みが生じてしまい、ゆうに2〜3cmは痩せてしまいます。結果、隙間だらけの家になってしまうのです。
しっかりと乾燥させることにより、木本来の香り・精油・照りなどを損なわず、木の能力を発揮することができるのです。

【含水率とは?】

木材の重さに含まれる水分率。 日本工業規格 JIS Z2101に準じて計算されます。

(Wu-Wo)÷Wo×100=u(%)
Wu:水分を含んだ見かけの重量 Wo:乾燥重量 u:含水率

例)伐り立て生材の重量が100kgで、その生材を水分を含まない状態まで乾燥させ、重量を量ってみると40kgだったとした場合、この丸太に含まれていた水分は、60kgということがわかります。 もとの生材の含水率は 60÷40×100=150% だったということになります。

自社製材

てまひまをかけ、良質材へと生まれ変わる

天然乾燥を終えた原木や木材は、自社製材所の天井に設置してあるクレーンで移動させながら、様々な機械を使い分け、加工します。
乾燥により捻れや反りが生じた木材を、直角で綺麗な形に整える加工から、杉板パネルの製造・加工も行います。

他にも、職人が墨付けという伝統工法を用いて、柱のホゾ加工や梁の仕口加工・カンナ掛けを施します。機械によるプレカット加工をする場合もあります。

自社製材

自社製材

自社製材