新築物件をリフォームする理想的な期間はいつが最適？

1.理想的なタイミングの基準

リフォームのタイミングは、設備によって異なるのです。たとえば外壁の塗装は、10年スパンでリフォームを検討する必要があります。しかし比較的利用していないフローリングであれば、15年程度放置していても問題はありません。 タイミングは設備によって、大きく異なります。まずは設備の状態を判断したうえで、リフォームを検討しましょう。

2. 各設備で注目すべきところ

リフォームを進める際には、各設備の次のようなポイントに注意をしながらチェックをしましょう。

2-1.外壁

外壁のリフォームは、家の立地場所によってタイミングが異なります。一般的には10年でリフォームをするとよいといわれているものの、場合によっては10年に経過せずにリフォームをする必要があるのです。 海に近い場所や雨が多い地域では、劣化がほかの立地場所よりも激しい恐れがあるため、注意が必要です。ひび割れなどが発生していないか、築後5年のタイミングで定期的に確認しましょう。

2-2.水回り

10年程度経過すると、水回り関連の設備に異常が見られるようになります。使用頻度の高いトイレ・台所・浴室の設備は、劣化スピードが早く突然壊れてしまうこともあります。故障してから修理をすると、依頼まで不便な生活をしなくてはいけないため、注意が必要です。 台所ではしつこい油汚れ・カビが取れない、ヌメリ・排水溝のつまりが見られる場合は、リフォームを検討する必要があります。 洗面所では水を使用した後床が濡れてしまう場合は、配管に異常が見られるため、早急な対応が必要です。

2-3.フローリング

フローリングは10年程度経過すると劣化スピードが速くなり、へこみや傷などが激しくなってしまいます。リフォームをするタイミングで、張り替えることも大切です。 フローリングは素材によって、費用や工期が大きく異なります。どのような素材で張り替えを行うのか慎重に検討したうえで、依頼をしましょう。

3. 見極めるために必要なこと

目安がわかっていても、もう少しリフォーム期間を延ばしてもよいケースもあります。リフォームを本当にすべきか判断できない場合は、次のようなことに注意をして設備のチェックをしましょう。

3-1.目に見える異常が見られるか

ひび割れや傷など、目に見える異常がわかる場合は、リフォームをする必要があります。状態によっては簡易的な修理で済むケースもあるでしょう。しかし場合によっては、取り替えなども行う必要があるため注意が必要です。明らかに壊れている箇所があれば、早急に対応をしましょう。

3-2.プロにチェックしてもらう

見た目はいいと思う設備でも、配管や内部が劣化してしまい、早急にリフォームが必要になるケースもあります。このような状態は素人では判断できないため、プロに診断してもらうことがおすすめです。 新築を依頼した業者の中には、アフターサービスとして定期的に家の状態をチェックするサービスを提供している業者もあります。状態がよい家でも、10年程度経過している場合は業者にチェックをしてもらい、異常が見られないか判断してもらいましょう。

4. リフォームを依頼する際に気をつけること

リフォームを業者に依頼する場合は、「まとめてリフォームをする」「設備ごとにリフォームをする」という方法の、大きくわけてふたつの考え方があります。 ふたつの依頼方法にはそれぞれにメリットとデメリットがあるので、依頼前は慎重に検討しましょう。

4-1.まとめてリフォームをする

リフォームをする際に、さまざまな箇所を一気に修繕する方法です。一気に修繕をすれば、気になる箇所をすべて解消できます。業者にすべての修理を依頼するため、費用もある程度抑えられるのです。 しかし大規模なリフォームをする場合、自宅に住めなくなる可能性があります。その場合リフォーム期間中は、仮住まいを確保する必要があります。 リフォーム費用だけでなく、仮住まいを借りる費用など余分な費用も発生するため、依頼をする際は慎重に検討しましょう。

4-2.部分ごとに依頼をする

気になる箇所があれば、その都度依頼をする方法です。住みながらリフォームを行えるため、仮住まいを探す必要はなくなります。 一方で費用がその都度必要になり、場合によっては業者を別々で依頼をしなくてはいけない可能性も考えられます。大規模なリフォームを検討していない方であれば、部分ごとに依頼をする方法で依頼を検討しましょう。

5. まとめ