自然素材で用いるなら?製材で丁寧に加工した住宅用建材を使おう!

自然素材の家で用いられている木がどのように製材されているのかについて、気になる人もいるのではないでしょうか。木にこだわりを持つ人であれば、製材について興味をもたれるかと思います。この記事では、原木の仕入れから製材所でどのように住宅用建材として加工されているのかについて、詳しく解説しています。

1.よい原木を仕入れる

自然素材で用いる木を手に入れるなら、木材市場に行って仕入れてくるのが一般的です。よい原木を手に入れることこそが、よい住宅づくりのポイントです。よい原木を手に入れるためには、よいと思ったものに少しでも高値を出して競り勝つ必要があるでしょう。 木材市場には杉や檜のほかに、欅や松などさまざまな原木が伐採された状態で到着します。原木を仕入れるために競りが行われ、最も高値を出した仲介人が落札するという仕組みです。落札したものは仕入れるのに成功した原木で、これを製材するために製材所に持って帰ります。

2.木材を乾燥させる

森に生えている原木であれば含水率が150%にもなりますので、製材所に持って帰ったときに一旦乾燥させる必要があります。原木のままで建材に用いると、乾燥が進むにつれて変形や収縮が起きてしまい、建築上不都合が生じるのです。せっかく自然素材を売りにしているにもかかわらず、家に歪みが生じてしまえば評判がガタ落ちになるでしょう。 乾燥による不都合をなるべく生じさせないように、製材所内できちんと乾燥をして水分を落とすという工程が欠かせません。住宅用建材として使えるレベルの含水率が20%ですので、そこまで水分を落として乾燥させるということです。 天然の状態で乾燥を行うとき、それなりに時間がかかるため平均して6か月から1年ぐらいかかります。屋外は日当たりや風通しがいいので乾燥を行うのに適していますが、場合によっては雨に濡れてしまうでしょう。ただ雨に適度に濡れたほうが意外と乾燥が進んだりしますし、色味がよくなったりもします。

3.製材作業を行う

住宅で用いる建材を家づくりに有効活用するためには、何よりも製材作業が欠かせません。製材作業における4つの工程を見ていくことにしましょう。

3-1.事前に皮むきを行う

仕入れた状態のままだと皮が付いた原木ですので、そのままでは製材作業に進めません。そのため、製材作業に入る直前に皮むきを行います。 事前に皮むきをしたほうがいいと思いがちですが、皮むきした原木を放置していると小石などが付く可能性もあり、製材作業で刃物を入れるときに破損する可能性があるのです。

3-2.木取りを行う

木取りとは、「どのようにのこぎりを入れていけば、1本の原木からどういう製品を取れるのか」の設計を指します。木取りのポイントは、いかに1本の原木から無駄なく製品を取るのかという点です。1本の原木から無駄なところが一切出ないのが一番望ましいでしょう。 原木は1本1本個性がありますので、まったく同じような形で木取りを行うことはできません。そのため、原木をよく確認してみて、どういう用途で製品にするのかを考える必要があります。

3-3.用途別に製材を行う

木取りが終わったということは、製材をしていくに当たり設計が完了したことを意味します。いよいよ本格的に製品の用途別にのこぎりを入れていきましょう。最初は大きく割っていくことになりますが、最終的には決まった寸法別に仕上げていく必要がありますので、寸法に合うような形で木材を整えるのが重要です。

3-4.最終仕上げをして加工する

用途別に製材したものについてはきちんと検品をして、品質が確保できているかどうかチェックします。品質が担保できないものを出すわけにはいきませんので、ここでのチェックは欠かせません。 検品の結果OKだったものについては最終仕上げを行った上で、適切な形に加工していきます。加工して完成形になったら、住宅用建材などいろいろな用途で用います。

4.自然素材の家を造るために用いる

原木を仕入れて製材所で住宅用建材として製材・加工してもらったのであれば、いよいよ自然素材を売りにしている家で用いられる段階です。今まで長い工程をかけて行ってきたことが、いよいよ家づくりに活かされます。 現在の家づくりにおいて、化学物質を使うことはやむを得ないことだと認識していても、人間が快適に過ごすためには自然素材を活かしたほうがいいことは間違いありません。せっかく自然素材を活かした家づくりをしようと思うのであれば、その実績がある工務店に依頼するといいでしょう。

5.まとめ

本格的な自然素材の家を建てるなら、原料である木からこだわっていく必要があります。木の仕入れから住宅用建材を製材するところまで、きっちりと行わないといけません。すべての工程が完璧に揃うことで自然素材の家ができあがり、住む人に快適な環境を提供できます。 「河上工務店」は製材所を併設していますので、実際に原木の仕入れから住宅用建材を製材し、実際に家づくりに至るまでしっかりと責任を持って関わっています。「河上工務店」は自然素材の家づくりを何よりも得意としていますので、自然素材を用いた家に興味をお持ちでしたら、ぜひともお問い合わせください。