新築で自然素材の家を建てるととても過ごしやすいと評判

1．自然素材の家とはどういうものか？

一般的な家を建築するときには、コストを抑えるためにさまざまな化学物質が使用されています。自然素材を用いた家とは、化学物質などの人工的な素材を使用せず、すべて自然の素材を用いているということです。 通常の住宅で用いられる化学物質が影響して、シックハウス症候群や化学過敏症候群などを発症することがあります。このようなアレルギー症状を避けたい、素材が持つ温かみのある家にしたいなどの要因から自然素材の家が注目されています。 自然素材の家と言っても、人によってイメージが異なることがありますので、自分たちが新築したい家と業者の提案する家を具体的に擦り合わせるようにしてください。具体的なイメージを持って、新築したい家を考えることがポイントです。

2．自然素材で用いられる素材は

自然素材の家を新築したい場合に用いられる素材はいくつかあります。ここでは主に用いられる4種類の資材の特徴を解説します。

2-1．漆喰

漆喰とは消石灰を素材として用いられたもので、主に壁に塗る塗料として用いられています。漆喰を塗った壁は呼吸すると言われており、呼吸により夏場の湿気や冬場の乾燥を避けることができ、快適な温度を保つことが可能です。 漆喰はもともと防火性が高いことから、お城や武家屋敷に用いられてきたという歴史があります。漆喰で用いられている消石灰が無機質で不燃性を持つことから、火事から家を守ることができるのです。

2-2．珪藻土

珪藻とはプランクトンのことで、珪藻土とはその化石を用いた土のことです。珪藻土は漆喰と同じように主に壁に塗る塗料として用いられます。湿気を調節する機能に優れており、夏場の湿気や冬場の結露を防ぐことが可能で、室内を快適に保ちます。 空気中の臭いを吸着したり消臭したりすることにも優れていますので、室内の臭いが気になるのであれば、珪藻土はとてもよい素材です。

2-3．天然リノリウム

天然リノリウムは亜麻仁油や石灰岩などを原料に持つ天然素材で、主に床材に用いられます。耐久性に優れており、キャスター付きの机やイスを用いたとしても、傷つきにくい特徴があります。また静電気を発することがありませんので、ほこりが舞いづらく掃除の手間がそれほどかからずに済みます。 お手入れをするときに注意するべきことは、天然リノリウムはアルカリ性に弱いということです。そのため洗剤やワックスを用いるときに、中性のものを用いないといけません。

2-4．無垢材

無垢材は接着剤を用いずに使いやすい形に加工した天然の木材で、床・家具・内壁・外壁・天井などさまざまな場所で用いられます。自然の木のぬくもりを感じられますし、木のいい香りがしますので、住んでみるととても愛着が持てるのではないでしょうか。 断熱効果や保温効果がありますから、どんな環境であっても家の中は1年中快適に過ごすことができます。湿度調節にも優れていますので、極度の湿気や乾燥を防ぐことが可能です。

3．過ごしやすいのがメリット

従来素材の家に比べると、自然素材を用いた家は何と言っても過ごしやすいです。室内の部屋の温度や湿度を調節する機能に優れていることもあって、1年中快適に過ごせます。比較的夏は涼しい温度を、冬は暖かい温度をキープしてくれますので、光熱費の節約にもつながるのです。 自然素材を用いた家であれば、化学物質を用いていないという安心感があるので、アレルギーの心配をしなくて済みます。肌が弱い人やアレルギー体質の人にとっては何よりも過ごしやすくなるでしょう。

4．予算内で自然素材を用いるのがポイント

新築で家を建てたい人で、自然素材を用いた家にしたいということであれば、費用とのバランスが難しいところです。自然素材を用いるにあたり、素材に徹底的にこだわることはとても大事です。使われる素材について自分で調べたり、業者に尋ねたりしたほうがいいでしょう。 素材にこだわればこだわるほど費用がかさんでいくはずです。費用がかさんだ結果、予算オーバーということにもなりかねません。予算がオーバーしてしまうのであれば、どこかで妥協するところが出てきても仕方がありません。 その場合はすべてにおいて自然素材を用いるのをあきらめて、一部だけ人工素材を用いるなどの妥協をせざるを得ないでしょう。ただ、できるかぎり自然素材を取り入れるように検討してみてはいかがでしょうか。

5．まとめ